2026.08.20

アンケートを読み返していて、もう一つ、とても嬉しかったことがあります。
そんなふうに書いてくださるお客様が、思っていた以上にたくさんいらっしゃったことです。
アンケートにも、こんなお言葉がありました。
「美食家の方に差し上げると、必ず喜ばれます。」
(静岡市・女性)
「最初は上司へのお歳暮など、進物に主に使っていました。舌が肥えている方には、少しでいいので良いものを地元の阪神間で探していました。ピタリのお品で嬉しいです。」
(宝塚市・女性)
そして、こんなお話も。
「茶道の先生をしている祖母が、今まで贈ったものの中で一番喜んでくれました」
(東京都世田谷区・A.Iさま)
なんと光栄なことでしょう!
清左衛門は、創業した頃からお中元やお歳暮、手土産など、贈り物として使ってくださるお客様に支えていただいてきました。
でも、今回アンケートを読み返して改めて思ったのは、
贈り物って、品物だけを贈っているわけではないんですね。
「この方なら、きっと喜んでくださる」
「美味しいものを召し上がっていただきたい」
「大切な方だから、ちゃんとしたものを贈りたい」
そんな、贈る方の気持ちまで一緒に託してくださっている。
大切な方への贈り物が、その役割をしっかり果たせるように、私たちも気持ちを込めて作っています。
実際、よくあるのが、
「いただいて美味しかったから」
「いただいて嬉しかったから」
と、お店に来てくださるお客様です。
誰かから贈られた清左衛門を召し上がって、
「これはいい」
と思って、今度はご自分が大切な方への贈り物に使ってくださる。
アンケートにも、まさにそんなお客様がいらっしゃいました。
「友人からもらって、『何かの時にはこれを贈ろう』というお店に出会えたことをとても感謝しています。どうか、今後も変わらぬ味を守っていただきますようお願いいたします。」
(豊中市・女性)
ありがたいなあ。
こんなふうにして、ご縁がつながっていくことが本当にたくさんあります。
会社を経営されているお客様からも、
「自分がもらって美味しかったから来ました」
と言っていただくことがよくあります。
そして、こんな名言を残したお客様も(笑)。
「こんなんもろたら、自分もしょうもないもんは持っていかれへんなあと思た」
ちょっと鼻高々で嬉しかったです。

大切な方への贈り物ほど、何を選ぶかは難しいものです。
お相手の方がどういう方なのか。
値段が高ければいいわけでもない。
有名ならいいわけでもない。
清左衛門も、
「誰にでも彼にでも、あげたないねん」
と、よく言われます(笑)。
違いがわかる方にこそ、自分が、
「これは美味しい」
「これはちゃんとしている」
と思えるものを贈りたい。
その時に清左衛門を思い出していただけることは、本当にありがたいことだと思っています。

先日も、何度も贅沢茶漬けの杉箱を予約してくださっているという男性のお客様が来店されました。
私は初めてお会いした方でした。
お話を伺うと、
「誰にあげても、ものすごく美味しいって喜んでもらえる」
と。
嬉しくなって、
「お客様もお好きなんですか?」
というようなお話をしていたら、
「いや、自分は食べたことないねんけどね」
ええっ(笑)。
食べてくださいよ〜!
と思いましたが(笑)、これもまた、贈り物というものの面白さなのかもしれません。
テレビで清左衛門を知って、一度贈ってみた。
贈った相手がとても喜んでくださった。
だから、また別の大切な方にも贈る。
ご本人は食べたことがなくても、
「喜んでもらえた」という経験そのものが、清左衛門への信頼になっていた
んですね。
そう考えると、私たちがご用意しているのは、商品だけではないんだなと思います。
贈る方の、
「喜んでもらいたい」
という気持ちです。
だから、美味しく作ることはもちろん。
美しく折り詰めすること。
丁寧に梱包すること。
ご指定の日に、きちんとお届けすること。
そして箱を開けた時に、気持ちよく受け取っていただけること。
その全部が、贈り物なんだと思います。
アンケートの回答にも、またお店での会話でも、
「贈った方に喜んでもらえました」
という言葉を本当によくいただきます。
もちろん、
「美味しかった」
と言っていただけるのは嬉しい。
でも、
「贈った人が喜んでくれた」
という言葉は、また少し違う嬉しさがあります。
贈った方も嬉しい。
贈られた方も嬉しい。
そして、そのお手伝いができた私たちも嬉しい。
それが、贈り物の仕事のいいところなのかもしれません。
これからも、
「大切な人に、これなら贈りたい」
そう思っていただける清左衛門でありたいと思っています。
「149通のお客様アンケートを読み返してみました」全7話
← 第2話 お客様は、清左衛門のどこが好き?|149通のアンケートから
→ 第4話 お客様に育てていただいた店|変えること、変えないこと
→ 第1話から読む
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