2026.08.24
ここまで、贅沢茶漬け、鮭茶漬けと、清左衛門を代表する二つの商品について書いてきました。
どちらも、正真正銘の辛口。
そして私自身、子供の頃から筋金入りの辛口なので、この二つについて話し始めると、ついつい力が入ります(笑)。
今時珍しい辛口という個性も際立って、清左衛門の東西横綱を張る商品になりました。
でも。
清左衛門には、とびきり美味しい甘辛のご飯の友もいろいろあります。
和のスイーツ、煮豆もあります。
お惣菜も、酢の物も、おつまみもあります。
そして、贅沢茶漬けや鮭茶漬けと同じように、あるいは横綱二つには目もくれず、大関、関脇、もしかしたら序の口の商品をずっとご愛用くださっているお客様も、たくさんいらっしゃいます。
アンケートを読み返してみても、本当にそうでした。
煮豆。
やんちゃ煮。
きんぴら。
しいたけ。
イワシたち。
ピクルス。
ミネラルナッツ。
水茄子。
お惣菜。
一つひとつの商品に、
「私はこれがたまらなく好き」
という方がいらっしゃるんです。
実際、アンケートでは看板商品以外にも、実にさまざまな商品が「好き」として挙げられていました。
これが、今回アンケートを読み返していて、とても嬉しかったことの一つでした。
では、清左衛門らしさって何なんだろう。
今回、改めて考えてみました。
たぶん、辛口か甘口かということではないんです。
良い材料を使う。
良い調味料を惜しまず使う。
余計なものでごまかさない。
そして、かけるべき手間を惜しまない。
その結果として、素材の味がちゃんと立った、元気のいい味になる。
それが、清左衛門の味なんだと思います。
甘くない贅沢茶漬けも美味しい。
塩っ辛い鮭も美味しい。
黒毛和牛やふりかけなど、甘辛のご飯の友も美味しい。
煮豆も自然な甘さが美味しい。
酢の物たちも、長くご愛用いただいているロングセラーです。
甘くなくても。
甘辛でも。
甘くても。
酸っぱくても。
美味しいものは、美味しい(笑)。

そのことを象徴するような商品が、煮豆かもしれません。
清左衛門の煮豆には、熱烈なファンがいらっしゃいます。
アンケートには、
「とにかく煮豆の味は絶品です。」
と書いてくださった方がいました。
おせち料理に入っている煮豆ではなかなか満足できないけれど、
「清左衛門さんの煮豆で満足しています。」
と。
もう何十年もの間、毎年お正月用に煮豆をご注文くださるお客様のお言葉です。
私たちもそのお気持ちにお応えするべく、毎年、本当に心を込めてお届けしています。
そして、もう一人。
忘れられないお客様のコメントがあります。
その方が初めて清左衛門の煮豆を召し上がったきっかけは、少し意外なものでした。
ご主人のとても大切な方が亡くなられた時、その葬儀の返礼品としていただいたのが、清左衛門の煮豆だったそうです。
「とても素敵な返礼品に驚いた」と、アンケートに書いてくださいました。
そして、その後もずっと煮豆を使ってくださっていて、こんな言葉をいただきました。
「清左衛門の煮豆は私にとってはとても大切な贅沢品なんです。」
さらに、
「自分のごほうびや大切な方へのプレゼントに使用するのが楽しみ。」
そして、
「お高いので(ごめんなさい)いつも使えませんが大好きなお品です。ずっとこの味を守って欲しいです。」
と。
本当に、身の引き締まる思いです。
清左衛門の煮豆を、
「大切な贅沢品」
と思ってくださっている。
効率とは無縁の、丁寧な丁寧な煮豆作り。
それを心から理解してくださっているお客様がいらっしゃる。
これほど嬉しいことってあるでしょうか。

もちろん、商品によって作る量も頻度も違います。
贅沢茶漬けや鮭茶漬けは、30年近く、数え切れないほど作ってきました。
作れば作るほど、素材を見る目も、下ごしらえも、作り上げる技術も磨かれてきました。
煮豆も、高い志を持って長く作り続けてきた商品です。
種類は決して多くありませんが、おそらく日本一ではないかと自負しています(笑)。
やんちゃ煮も、創業以来、みんなの人気者というポジションを維持してきた、ベテラン中のベテランです。
でも中には、まだ生まれてからそれほど時間が経っていない商品や、作る機会が少ない商品もあります。
正直に言えば、
「この子は、まだまだ美味しくなるな。もっと磨いてあげないと」
と思っているものもあります(笑)。
発展途上です。
でも、かける思いは同じです。
小さな商品だから、そこそこの材料でいいということもありません。
どの商品にも、できる限り良い材料を使う。
調味料も惜しまない。
そして、自分たちが、
「美味しい」
と思えるところまで、ちゃんと作る。
アンケートを見ると、煮豆やお惣菜だけでなく、きんぴら、甘辛イワシ、しいたけ、ピクルス、ミネラルナッツなど、本当にいろいろな商品に「好き」のチェックが入っています。
それを見ると、
ああ、ちゃんと見つけてくださっているんだなあ。
と思います。
贅沢茶漬けと鮭茶漬けは、やっぱり清左衛門の横綱です。
作ってきた年月も、量も違います。
たくさんのお客様に育てていただいて、どんどん磨かれてきました。
でも。
横綱だけが、清左衛門ではありません。
店の棚にちょこんと並んでいる小さな商品にも、それぞれファンがいます。
アンケートには、黒豆、きんぴら、ひじき、甘辛イワシ、しいたけ、生姜豆、ポテトサラダ、ピクルス……と、たくさんの商品を「好き」と選んでくださった上で、
「何より愛があります。食に対しても、人に対しても」
と書いてくださった方もいました。
嬉しいなあ。
ちゃんと、見てくださっているんですね。
もちろん、中にはまだ発展途上の子もいます。
これからもっと美味しくなる子もいます。
ですので、そこはどうぞ、
温かく見守ってやってください(笑)。
そして、
「この子、将来が楽しみ!」
「私はこれが一番好き」
という品物を、ぜひ見つけてみてください。
そして今回、昔のアンケートを読み返していて、少し寂しかったこともありました。
そこには、今はもう作っていない商品の名前もたくさんありました。
原材料が手に入らなくなったもの。
作り続けることが難しくなったもの。
さまざまな事情で、やむを得ずお休みしたり、作るのをやめたりした商品があります。
好きでいてくださった皆さま、本当にごめんなさい。
でも、その商品を好きだと言ってくださったことは、今もちゃんと残っています。
そして、その商品を作る中で覚えたことも、今の商品につながっています。
商品は変わっても、
良い材料を使って、丁寧に作って、美味しいものをお届けする。
そこは、これからも変わりません。
横綱も。
大関も。
関脇も。
そして、まだ序の口の子も(笑)。
一つひとつ、大切に育てていきたいと思います。
この味にピタッとはまる、
「私はこれが好き」
を見つけてくださった皆さま。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
「とにかく煮豆の味は絶品です。おせち料理をいつも注文するのですが、中に入っている煮豆に満足したことがなく、清左衛門さんの煮豆で満足しています。」
(匿名)
「清左衛門の煮豆は私にとってはとても大切な贅沢品なんです。自分のごほうびや大切な方へのプレゼントに使用するのが楽しみ。お高いので(ごめんなさい)いつも使えませんが大好きなお品です。ずっとこの味を守って欲しいです。」
(匿名)
「煮豆類は、お味も良くて大好きなので、これからも利用させていただきます。」
(とりまるさま)
そして、たくさんの商品を「好き」と選んでくださったお客様から。
「何より愛があります。食に対しても、人に対しても」
(文京区 H.S・A.Sさまご夫妻)
※お客様のお名前は、アンケートで実名掲載の許可をいただいた方も含め、現在は原則としてイニシャルまたは匿名でご紹介しています。ニックネームをご記入いただいた方は、ニックネームを掲載しています。
「149通のお客様アンケートを読み返してみました」全7話
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