コロナウィルスの不安がつのる中、いつも3月に出店していた、新宿髙島屋の催事・味百選を辞退することにしました。てっきり、催事そのものが中止になると思っていましたが、そんなことにはならないようです。

私は、新宿髙島屋のスタッフの皆さんや雰囲気が大好きだし、東京のお客様や友人たちにも会えるので毎年この催事をけっこう楽しみにしています。

今年も早くからDMを印刷していました。
だって、ネット印刷、ゆとりを持って印刷するとコストが全然ちがいますから。

まずはこれ。普通のお知らせ。

でも、クルーズ船だけでなく、屋形船やら、観光バスやらなんだか穏やかじゃない感じが広がってきて。
こんなときに、年配のお客様の多い味百選の案内、いつものように呑気には出せないなって感じてきました。

そこで、気になるお客様は外出はお控えになったほうがいいですよ、って感じのDMにしてみました。
それがこれ。

私としては、なかなかいい線だなと思っていました。気になる方は出かけないで、取り寄せればいいんだから。

いつもよりずっと遅めですが、いよいよお客様の住所のラベルも貼って準備万端…。

でも、やっぱりこんなもん出していいのかという迷いが…。

「美味しいもの持っていきますから、ぜひ、来てください」なんて。いま言うことかしら？
心の底では、「この時期食品の催事ってどんなもんかな？」ってずっと疑問に思ってました…。
優しいお客様は、「せっかく東京に来てるんだから行ってあげなきゃ」って思って負担になったらどうしよう…。

結局、ハガキを出せないままウロウロしているうちに、政府の発表で「ここ１、２週間が正念場！不要不急の外出は控えてください」

清左衛門のお買い物こそ、まさに不要不急の外出…

翌日、新宿の担当者に電話しました。
「催事、そのまま開催ですか？　…中略…　やっぱり、こんなときに、うちはお客さまをお呼びしたくないからほんとに申し訳ないですが、今回は辞退させてください」となりました。
（このときは、私は大真面目に催事ごと中止になるだろうなって思ってたんですけど。）

百貨店にはドタキャンで申し訳なかったのですが、私は今回はこうしてよかったと思っています。
「いやこと」一つ言わずに了解してくださった髙島屋さんにも感謝です。

DMは、超特急便で、催事を辞退する旨のものに変更して印刷しました。
ここ一月は、外出に不安のあるお客様へのできる範囲での送料無料サービスにしました。
正解かどうかはわかりませんが、この方が、私としては全く安心です。

今回のような、非常事態。いろんな判断、考え方があるし、あっていいと思います。
普段どおりに粛々とやるのがベストと考える人ももちろんいるでしょう。

とにかく、コロナ問題がこの正念場の２週間で、終息へむかうことを祈ります。