2017.07.19
贅沢茶漬、杉箱。
自分で言うのはおこがましいですが、でも、思わず言っちゃうくらい、味も姿もほんとにカッコイイ、クールで男前な品物だと思っています。
スマートな手土産の切り札です。
無添加純正の嘘のない食品の持つ本来の美しさと、端正で美しい詰め方。
そして、一枚ずつキリッと丁寧に押した焼印の風情がかっこよさに一役買っているのは間違いないです。
一枚一枚、スタッフが暑い思いをしながらガスコンロで焼いているのですが、だんだん鋳物の焼型がすり減ってきます。
そこで、先日、三代目金型を、新調。
さて、初代焼印は、まだ創業の頃。今も取引していただいている容器卸の株式会社ナカガワさんの担当の方が、「こんなのやりたい!」っていう私の思いを、走り回って叶えてくれました。(たしか岩本さんていう、なんとも親切なおじさんでした。急逝されたのですが、思い出すと今でもなぜか泣けてきます。)
とにかく書体だけ渡して結構すぐにできてきた記憶があります。
初めて杉板に焼印を押したときには、かっこよくて感激しました。
写真は二代目焼印。京都の有次さんに頼んでみました。
店長の武田さんが、「よっしゃ!」って引き受けてくださって、大船に乗ったつもりだったのに、最初の出来上がりが気に入らない。
「こんな、ごつい字で頼んでない。」っていったら、「職人さんがこんな細かいのはでけへん、て泣きそうや」と武田さん。
「そんな〜ん、職人さんやったら意地でも頑張ってください、お願いしますって伝えてください」とゴリ押ししたら「よっしゃ」と武田さん。しばらくしたら、うんといいのができてきました。(写真の二代目くん)さすが職人さんです。
実は、その時初めて、渡した書体を職人さんが削って作るんだということを知りました。(薬品でも使って、ぱぱっとできるのかと勘違いしていました。)
そして、三代目。
今回は、ちょっと端正な感じにしたいなと思って、花田峰堂先生の楷書の手本を参考に、レタリング。
たまにこういう作業は楽しいですね。
三代目焼印は、お世話になっている精宏社印刷の中尾さんにお願いしました。
「僕の同級生が焼印やってるんです。ほかがみんな廃業したから、えらい忙しいらしいです。」っていうんだから、面白いですね。
で、結局あとからわかったのですが、うちがお願いしていたのは、初代からずっとこのお店だったみたいです。
中尾さんのお友達のところで、焼き印のマシーンも調達しました。なかなかのスグレモノですが、温度調節ができないので、電源のオンオフを駆使して焼き加減を調整しているようです。結局、スタッフの職人力が頼りです。
その上、このマシーン、頑丈そうに見えるのに、清左衛門ではしょっちゅう壊れます。(新しいのに〜)
要するに、こんなにでっかい焼き印を押すのは、うちぐらいなので、機械に負担がかかるそうです。
壊れたら、再び、二台目くんがカバーしてくれます。
さて、三代目焼印。
これから、よろしくお願いいたします。
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