2021.05.16

実はお米は優秀なタンパク源

意外って思うかもしれませんが、実はお米は優秀なタンパク源なんです。

それもかなり質のよい。

食べたタンパク質は、アミノ酸に分解されてから、再合成されて私達の身体を作ります。

その材料としての質を表すアミノ酸スコアという指標があります。

肉、魚、卵、ミルクなんかは流石に100点満点なんですがお米は65点。

そこそこいいバランスですが、一つだけ足りない要素があります。

その足りないものを補ってくれるのがなんと大豆なんです。
大豆と一緒に摂ることで、アミノ酸スコアは100点。つまりそのバランスが、肉、魚なみになるということです。
ご飯と味噌汁、ご飯に納豆、お稲荷さん…。
ほんとに和食ってうまい具合にできていますね。
 
アミノ酸スコア

では、タンパク質の量についてはどうなのか。

コレもちょっと驚きですよ。
★ご飯を主食としてしっかりたくさん食べている人は、かなりの量のタンパク質を、しっかり摂取できているんです。

例えば、具体的なので私の話にしますね。

毎日、一人でしっかり2合の胚芽米と具沢山のお味噌汁をベースにしています。

野菜たっぷりで豚汁にしたり卵を入れたり色々しますが、ここでは具材は考えずにご飯と味噌汁だけで計算。

ご飯からタンパク質19.5g,脂質6g,熱量1071kcal。

麦味噌愛用者なので、味噌からタンパク質5.2g、脂質2.3g、107kcalの熱量をゲットしていることになります。

★つまり、これだけで24.7gのタンパク質をゲットしているんです。
計算外の野菜にももちろんタンパク質はふくまれているので、ここにお肉とかお魚、卵とか加わったら、結構楽勝で良質なタンパク質を簡単にゲットできてしまうのです。
御飯と味噌汁でかなりのタンパク質をゲット

ちなみに、24,7gのタンパク質ってどんな感じかわかりますか?

赤身のお肉100g食べたら、さぞかし沢山のタンパク質摂取できていそうに思いませんか。

昔の私なら赤身肉100gだったら、そりゃ100gでしょう!って思ってたかも。

 
でもね、赤身のお肉はなんと60%以上は水分です。(これには驚いた!)

成分表で調べた結果では、和牛でもっともタンパク質の含有量の多い「もも赤身肉」でさえ100gあたりタンパク質は21.3g、脂質10.7g、熱量193kcal。

★ということは、ご飯と味噌汁だけで、私は毎日バリバリ高タンパクの赤身肉を115g撮っているのと同じだけのタンパク質を獲れているのです。コレって、美味しい肩ロースあたりだと、180gくらいに相当する量ですよ。
毎日ですよ!

すごくないですか?

★しっかり量のごはんとお味噌汁をベースにすると、ごく自然にかなりの良質なタンパク質が取れるということを覚えておいてくださいね〜。

だから、昔の日本人は、ご飯とお味噌汁をもりもり食べて、後はせいぜい干物なんかを少し食べていたくらいで、細マッチョな、カッコよくて丈夫な身体を作り上げていたんですね。
お見事!

タンパク質をタンパク質として使うために

お米が良質なタンパク源、という話をしてきましたが、 せっかく摂ったタンパク質を「身体を作る材料」として効率的に使うために、お米は素晴らしい役割をします。

お米は6%のタンパク質含むとはいえ、その殆どが良質なエネルギー源である炭水化物の塊です。つまり、お米は、最も効率の良いエネルギー源・燃料としての役割がなんといっても第一義なのです。

実は、生きていくために必要なエネルギーを炭水化物で十分に摂るというのが、身体づくりの基本になります。なぜなら、エネルギーが足りないと、本来なら「身体の材料となるべきタンパク質」が、燃料として使われてしまうからです。かなりもったいないことになります。

すこし極端な計算をしてみましょう。
もしお米をいっさい食べないで、「和牛もも赤身肉」だけで1000kcalのエネルギーを摂るとしたら…。
500g以上摂らないといけません。(げげ!高くつくし、うんざりですよね。)
これだけの肉が身体の材料としては使われず、燃料に使われていまいます。なんか空しくしくないですか?
その上、大量のタンパク質を消化するために内蔵にかなりの負担がかかりますし、脂質も多くなります。

ここまで極端ではないにしろ、主食のご飯を控えてしまうと、タンパク質がエネルギー源に使われてしまい、ちょっとやそっとお肉の量を増やしても、なかなかタンパク質を身体作りに利用できないんですね。

太るからご飯を減らして肉食べて筋肉つけようと思ったのに〜、あ〜大きな勘違い!、エネルギー不足のせいで、筋肉がつかずに脂肪が増えちゃった〜ってことに。

大盛りご飯片手に、適量の美味しいお肉を食べたほうが、内臓に負担もかからず、しっかり身体づくりをできるってことなんです。
ごはんで、エネルギーをしっかり確保することで、お肉がお肉の役割を果たせるようにしてくださいね〜!

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