2017.09.04
この間、愛用の伊勢志摩産長ひじきを発注したら、大阪中央卸売市場の大阪昆布の番頭の原田さんが、「佳子さん、もうやめとき…。」という。
「また値上げ言うてきてんねん。」
実は、ここ2、3年でひじきが馬鹿みたいに高騰しているんです。もともと清左衛門が愛用している品質の良い伊勢ひじきは非常に高価で、中央市場にも常置はしていないので、いつも別注です。だから、市場を通しているのに、清左衛門しか買わないから、ロットも結構大きくて使うのにはちょっと躊躇します。はじめて別注でお願いしたときは「どこが使うの?」て製造業者さんがびっくりしてたぐらいだそうです。
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最高にこだわっている「ひじき」です。
それが、伊勢志摩サミットあたりから、値段がますますバンバン高騰してきました。
伊勢志摩ブランドの名前に拘っているわけではなくて、美味しさにこだわっているだけなので、よその産地でもいいから美味しくてもう少しリーズナブルなのを探してって頼みましたが、国産の長ひじきが全体的に不作で、全てが高騰しているらしい。ほんとにどれもこれも日本の食材はどうなっちゃうんでしょう。
毎日のお惣菜なのに、原価が高いからってむやみに値上げも出来ないし…。(すみません、ちょっと内容量とかで調整させてもらってます。)
ひじきの値段が上がるたびに、たくさんあるお惣菜の一品だから、「しばらくお休みしようか?」ってみんなで一応話し合あうんです。でも、「清左衛門のが口に合うの」といってまとめ買いしてくださる方や「お母さんに送りたい」「最高に大好き!」などと、待っていてくださるお客様がいらっしゃる限り、やっぱり頑張って作ろう!ということに毎回なるのです。(ちなみにひじきは、冷凍、自然解凍で全く同じ用に美味しく召し上がっていただけるんですよ。だからまとめ買いされるお客様が、いらっしゃるんでしょうね。)
「おんなじ高いんやったら、伊勢にしといたら…」と原田さん。
結局、「伊勢エビより高いんちゃうかっていわれている伊勢志摩長ひじき」を仕入れて、心を込めて作っています。(とはいっても伊勢海老の相場は全く知りませんが…)でも、あんまり値上げが凄まじいから、今回はじめて値切りました。私は、一生懸命作っている方に対して、値切るのはほんとに大嫌いなんですが、今回だけは、出来る限りお勉強してって言いました。なんとか少しだけ応えて下さいました。(無理言ってすみませんでした。)
ひじきだけでなく、しいたけは大分県の原木しいたけ、お揚げは、川越の名店小野食品の哲ニイが作る美味しい薄揚げ…。出汁も、川汲の天然真昆布とうね乃産の花かつおでしっかり引いて…。調味料にも作り方にもこだわって…。
気楽な日々のお惣菜なんですけど、結局こだわってしまうのは、やっぱり性格でしょうかね。
超一流のひじきと自負しています。煮物が上手なうちの番頭の勝山さんが、頑張って作っています!!(はじめは、私が指導したのですが、いまや全然、彼女のほうが上手です。)
これからも、清左衛門のひじきを末永くどうぞよろしくお願い致します。
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