2016.08.04
お久しぶりです。実は、ブログがなかなかすすまなくて‥。
本当は、お伝えしたいタイトルもほんとにいろいろとあったのですが‥。
「やらなきゃいけないことを後回しにするコンテスト」というのがあれば、私は常に上位入賞の常連となること間違いなしですね。
久々の記事。ほんとは、これも半年以上前に、書こうと思っていた内容、写真です。
この額は、福澤諭吉の文章を、私の叔母の栄子が書いた額です。
昨年、兄の奥さんの恵さんが、銀座に支店を出店しました。
ちょっとラグジュアリーなネイルサロンを経営しています。
Nail Beauty Voir (ネイルビューティボワール)
「何かお祝いをしたい」と申し出た私に、
「栄子おばちゃんの福沢諭吉の額がいい〜。」って。
恵さんはこの額が大好きで、甲子園に来た時に、写真を撮って、毎日復唱していたらしいんです。
「さすが、めぐみさん。」
「嫁に教えられるなあ‥」
と兄妹で語り合ったものです。
母も大好きだったこの額は、母と叔母が鳥取あたりに旅行した時に、福沢諭吉の言葉が石碑になっていたのを書き留めて作品にしたものらしいのです。もうひとつもらった額は、清左衛門の職場にも、掛っています。
一、世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つということです
一、世の中で一番みじめなことは人間として教養のないことです
一、世の中で一番美しいことはすべての事に愛情を持つことです
一、世の中で一番悲しいことはうそをつく事です
一、世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことです
一、世の中で一番尊いことは人のために奉仕して決して恩にきせない事です
一、世の中で一番寂しい事は、する仕事のないことです
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず‥」、尊い言葉を残された福翁は、さすがですね。
諭吉先生の言葉ではないという説もあるようですが、言葉の重みに変わりはありませんね。
実際には、一生涯を貫く仕事を持てる人なんてきっと数えるほどです。
すべてのことに愛情をもつなんて凡夫にできるはずもない。嘘をついてしまって悲しくなる時もあるだろうし、醜いとわかっていても人を羨むこともしょっちゅうです。そんなもんです。
でも、この言葉でなんとなく清らかになります。今向き合う仕事に感謝して、人に喜んでもらえることをしたい、出来ることなら give & take ではなく give & give でいたいものだって純粋に思ったりします。
若かりし頃、隷書の大家、花田峰堂先生のもとで、書の研鑽を積んだ叔母。上手いのはもちろんですが(この額は、現役を離れて何十年も経ってからの字ですが‥)、私は何を書いても、あたたかいタッチになる叔母の字が大好きです。
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敬愛する「達人」の書
新製品ができるたびに、思いっきり宣伝してくれる。遠慮なく褒めて叱ってくれる数少ない身内のひとり。
そんな叔母も6月末に他界しました。
これからは、言いにくいことでもちゃんと指摘してくれる、そして、たまにはおだてて元気にしてくれる、素敵なお客様や友人、(ちょっとうるさい)兄上をたよりに、頑張っていきたいと思っています。
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