2014.09.24
9月17日、関西テレビのお昼の「ハピくるっ!」で、はるな愛ちゃんが、美味しいものを探しに、「大阪で食品といえば阪神!」の阪神百貨店をレポート。
清左衛門も長いおつきあいの、日本の美味・珍味を集めた「にっぽんうまいもん紀行」売場へ。
日本中の美味・珍味を300種以上を探し出した阪神名物バイヤーがこの方、木村睦バイヤー。
実は、私にとっては、いっちばん気が合う、バイヤーさん。かれこれ十年ほどのおつきあいになるでしょうか?
10年ほど前、ほのぼのした雰囲気でお店に現れた木村サンは、当時、なるべくなら百貨店に出たくなかった清左衛門をあっさりスカウトしてしまったのです。
ある日、静かな清左衛門の店頭に現れた男性。手にはカラっぽ!?の阪神百貨店の紙袋。
「いやー、こんなお店があったんですねえ。全然知りませんでした。ちょっと写真撮らせてもらっていいですか? 僕、趣味なんですよ‥。」
見るからに人の良さそうな、でもバイヤーさん丸出しのバレバレのパフォーマンスに吹き出しそうになりながら、
「いいですけど、あんまり撮りすぎないで下さいね‥」と応えた私。
しばらく、取り留めのないお話をしながら、色々お買い物をして帰られました。
お店のスタッフと、笑っちゃうよね、バイヤーさん丸出しやん、とかいってるうちに、すぐに舞い戻ってこられて、
「先ほどは失礼しました。実は阪神百貨店です。」
(わかってるって!)
「とりあえず急ぎで、黒豆をお取り扱いさせて頂きたいんですけど‥」と、大急ぎでいってこられた顛末はこうだ。
当時の、阪神百貨店の上司に、さる方が、清左衛門の黒豆を贈ったらしい。
「ええな」と思って店の所在地を見たらお膝元の「甲子園」。阪神百貨店で取扱いがないことを知るや、「お前ら、知らんかったんか〜」ドッカーン、雷が落ちた。「すぐ行ってこい!」
で、「黒豆だけでも何とか‥」ということになったらしい。
スタートは、上司の雷だったかもしれないけれど、木村サンのそれからの話の持って行き方は、清左衛門のようなプライドだけやけに高くて零細なお店の気持ちをほんとに上手にくすぐる感じのものでした。
「たくさんは作れないでしょうからね、できる範囲で結構です‥。お店にご迷惑は絶対にかけません!」
「それでも、僕としては、お客さんに、珍しい美味しいものをご紹介したいので‥是非‥」
「清左衛門さんの方から、何かご提案が頂ければ‥」
木村サンとほっこりお話ししているうちに、単純な私ったら、すっかり、「阪神百貨店だったら、木村さんだったら、是非お仕事したいな〜」って気分になりました。(もちろんタイガースファンなので、阪神が特別というのはあるんですけどね)
ちょっと、とぼけた雰囲気を漂わせながら、強引ではないけど熱心に、そして熱心だけど決して性急ではなく、お店の都合を第一に考えて下さって、結果うまい具合にまとめあげて行く、「能ある鷹は爪を隠す」っていうのはこの人のことかいな、といつも思ってしまいます。(木村サン、読んでます〜?)
ちょうど、その頃、新製品として登場させたばかりの、清左衛門の渾身の新作「鮭茶漬」を提案しました。
今では、穴子茶漬とならんで、清左衛門の横綱に収まっている鮭茶漬は、阪神さんに育ててもらったようなものです。
その後、清左衛門も脚光を浴びてちょっと騒がれたり、またちょっとメディアから遠ざかって静かになったり、派手になったり地味になったり色々しても、木村サンとうまいもん紀行売場は、あまり踊らされることなくまた飽きることなく、親切におつきあい下さっています。辛口で、高価で、賞味期限の短い、その上お使いになるお客様はうるさ型という、ちょっと扱いにくい商品を、温かく見守ってくださるのです。
木村サン曰く、「うちの売場には、そんなにバンバン売れへんけど、丁寧に大事に売っていかなあかん商品も色々あるんですよ。」
そうそう、絶対そう! 売れ線のものだけ置いてる売場のつまんないこと、つまんないこと‥。
「にっぽんうまいもん紀行」をはじめ、阪神百貨店の食品売場には、「あっ!ココにあった。」みたいな小さな喜びがよくあります。「愛あるじっくりとした品揃え」が、よそではなかなかまねの出来ない阪神食品売場の底力、魅力です。
ほんとに美味しいものをさがしたかったら、まずは阪神を探してみて下さいね!ちょっとくらいマイナーなものでもきっと愛を込めてひっそりと並んでいることでしょう。
さてさて、木村バイヤーの今回の御飯のとものおすすめは、
塩納豆、糀と昆布が入っていて、まぜればまぜるほど美味しいんだそう‥。
鴨ロースで有名な一湖房さん(お友達です!川瀬サンお元気?)の鴨そぼろ。甘辛味で美味しそうです!
あっらー、木村サン、贅沢茶漬をイチオシにして下さったんですね!
有り難うございました。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします!
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