2014.02.27
清左衛門の「ひじき」です。お惣菜の小品ながら、とても思い入れのある人気の商品です。
昔ながらの地味なお惣菜ですが、天下一品・美味極上を目指しています。
芽ひじきではなく、長ひじきを使って、しっかりと炊き上げています。
ここのところ、伊勢志摩産、長崎産、兵庫県産のブレンドのひじきを使っていましたが、絶妙なもどし加減を狙っている清左衛門としては、ブレンドはやっぱり正直言って、少々使いにくかった。部分的にもう少し戻したいし、そうすると一部が戻りすぎちゃうし、みたいな‥。
そこで、単一の産地の方が望ましいので、仕入れ先に相談したら、ひじきの業者さんが伊勢志摩産、長崎産のサンプルを送ってくれました。
どちらも、もちろん高級品ですが、個性がどう違うのか興味津々、ちょっと研究してみました。
そもそも産地で、そんなに違いがはっきりでるのかどうか…。
別々に戻してみて、ははーん、ブレンドした時の、ちょっとちぐはぐな感じの原因がよくわかりました。
一言で言えば、伊勢志摩産は少ししっとりむっちりした歯触り、長崎産はしゃきっとしたサクイ感じの歯触り‥。
ここにもうひとつ兵庫県産が加わるのだから、ちょっと扱いにくい訳ですね。
私の好みは、伊勢志摩産です。
実は以前も伊勢志摩産を使っていたのですが、なにぶん価格が高騰し贅沢すぎるので、お惣菜だしなあ‥、多分腕でカバーできるしなあ、と思ってブレンドにしたんですね。(ブレンドと言ってももちろん国産のかなり上質なものですよ‥。)
でも、 間違いなく美味しい「ひじき」をお届けしながらも、上があるならもう一段上を行きたい気持ちは強く、今回は伊勢志摩産を仕入れました。
以前、仕入れ先が、ひじきの業者さんに「全部、伊勢志摩産」を特注した時、「いったい誰が使うねん?」とびっくりされたそうですけど、やっぱり使います。この箱が届いた時、ひじき担当のふたり(番頭の勝山さんと私)でにんまり笑っちゃいました。「やっぱり、嬉しいね‥。」って。
道南産川汲浜の真昆布とうね乃の鰹で出汁をひき、最高の材料を用い、最大限のこだわりを持って仕上げている「清左衛門のひじき」です。
地味なお惣菜ですが、天下一品・美味極上のひじきを目指しています。
是非、お見知りおき下さい。
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