2019.03.28
月曜日の朝、とんでもない事態が発生しました。
突然、店舗の冷蔵ショーケースが壊れちゃったんです。
で、いきなりですが、
愛着のある什器とお別れし、店舗改装することを決断しました!
冷蔵ショーケースは、相当古いとはいえ、ずーっと元気に仕事してくれてたのに、何の前触れもなくぱったり壊れちゃいました。人間で言えばピンピンコロリみたいな感じですね。長い間本当にありがとう!
でも、この突然の出来事は、かなりの重大事件です。
実は、事情があって簡単なイートインコーナーを企画していたのです。
この6尺の冷蔵庫を変えるとなるとちょっとおおごとだし、メインの什器はこのままにしておいて‥。
小さいけど、キラリと光る感じのコーナーを作ろうって、企画をすすめていたのです。
ところが、まさかまさかの冷蔵庫のブレークダウン。
これは、もう少し、妥協しないできちんと考えなさいよ、との天の啓示かも‥。
今回の企画は小さいコーナーだから、気に入らなくても、やり直せばいいか、くらいの妥協の気持ちも正直ありました。でも、どうせでっかい冷蔵庫を変えなきゃいけないなら、できるかぎり理想的なものに、レイアウトから、全部考え直しちゃおうって。
ということで、今までの企画については、一旦清算して、ゼロベースで考えることにしました。
本当のことを言うと、こんなタイミングでこんなことが起こって背中を押してくれない限り、思い切って私が店舗の什器を考え直すというのはなかったかもしれません。
イートインを考える時も、簡単には、メインの什器を変える気持ちにはなれませんでした。
このケヤキの木目が美しいクラシックな什器は、お店のオープンの時、大好きな大好きなだ〜い好きなおばあちゃんがプレゼントしてくれたものなのです。ジョージナカシマの家具で有名な香川の「桜製作所」で、作ってもらいました。
当初は、商品アイテムもお客様も数えるほどで、冷蔵庫も必要なく、この什器が、どーんと大きく配置されていたのです。(什器自体、もう少しパーツもあって、もっと大きかったんです。)店舗の中は、ほとんどこの什器だけ、みたいな。家具の風格で、店に箔をつけようとしていたんですね〜。
デザインは、桜製作所を紹介してくださった年配の建築デザイナー先生と二人で、何にもない工事現場でこんな感じ〜って、ざくっときめました。おっきい衣装ケースみたいなのをたっくさん積み上げて、このくらいの高さ、大きさがいいなあ〜っていいながらメジャーで計ったりして。ちょっとカバンおけるようにした方がいいですよね〜とかいいながら。もちろん、そのあとしっかり図面は引いてくださったんでしょうけど。(忘れちゃいました)こんな笑っちゃうほど野蛮なやり方で店舗を作ることになった訳は、次回の記事で‥。
待ち焦がれた什器が搬入された店舗は、ガラーンとして、格調高く、母も私も飛び上がるほど大喜びしました。
その後、だんだん品数も多くなり、大きな冷蔵ショーケースが必要になり、かなり大きなリフォームをしても、バランスは変わろうが、少々使いにくかろうが、なんとかこの什器だけは配置を変えながらも使ってきました。
何よりもこの子たちがお店の中心だったのです。
レトロなガラスケース。
ベンチも素敵!
時代が変わって、今ではあまり出番はないけど、お洒落な灰皿も。
誰も見ないのに、無垢のケヤキの天板を使った贅沢な包装台が二つ。大きく亀裂が入ってますけど‥。
桜製作所のものではないけど、大阪のおうちから持ってきたケヤキの飾り棚。
全て愛着ありますけど、今回は思い切ります!
ウルトラセンチメンタルとスーパードライな性格をあわせもつ私に、天国のおばあちゃんが、今回の突然のブレークダウンを通して、「もう、この子らの役目は終わったよ。変えなさい」て言ってくれたような気がするのです。私の気持ちの深層にも、新しくしたいという気持ちが静かに横たわっていたのだと思います。
いま、冷蔵ショウケースのカタログを準備してもらって、お店のスタッフと使い勝手に関する注意点を洗い出しているところ。
どう進めようか、誰にお願いするのか、全くの白紙状態なので、どうなることやら‥。ちょっと不安もありますけど。
全く新しい、若々しい、そしてやっぱり清左衛門らしい素敵なお店ができますように〜!
お客様、清左衛門ファンの皆様、各方面のご専門の皆さま、こういうのがいいなあ、あーゆうのがいいよ、ってご希望、アドバイス、参考などございましたら、なんなりと教えてくださ〜い!
オーソドックス、無責任、荒唐無稽‥。なんでも結構ですのでよろしくお願いいたします。
しばらくは、お店でご不便おかけしますが、お許しくださいませ!
(次回へ続く)
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