団田芳子さん

この方、関西の朝の人気番組「よ~いドン!」を視ている方なら、お馴染みのフリーライター、団田芳子さん。今回は団田さんを勝手にご紹介。

団田さんに初めて会ったのは、前回のブログ記事の2冊、「新版 大阪名物」「関西名物」の出版パーティの時。マスコミ関係者、料理研究家や掲載店店主らが、勢揃いしたかなり盛大なパーティ。

人見知りの強い私は、「知らない人が一番苦手」で、パーティが苦手。
ほんとは気が進まなかったけど、母亡き後、引きこもってばかりもいられない。

意を決して参加しました。パーティが始まって、著者ふたりの御紹介だとかそういう時はまあ何とかなりますけど、「しばしご歓談を」とかいって放り出されると、あ~、地獄~。もう、早退しちゃおっ。

大阪名物,関西名物

もちろん、取材ですっかりお世話になった井上理津子さんとは、ゆっくりお話しできて楽しかったですよ(知ってる人は大丈夫!)

でもでも、お店の責任者としては、さすがに、共著の団田芳子さんという方くらいは、名刺交換とかしとかなきゃ‥。

主役の一人、小柄な団田さんは、主役マークの大きな風船つけて歩いていたけど(妄想かも)、たしか白っぽいシャネル風のスーツの胸元に華やかなコサージュつけてかなり可愛く決めていた(虚ろな記憶)。

私は、めったに使わない名刺を手に、いろんな人達にかこまれている団田さんに近づき、間隙をぬって、
「あのー、はじめまして、井上さんに書いていただいた清左衛門といいますけど‥」と緊張気味に挨拶しました。

団田芳子さん

「あ~~~~、清左衛門さ~~ん、はじめまして~。ほんまわな、贅沢茶漬、私が候補に推薦して私が書くはずやってん。でもなでもな〜、井上さんが書きたいって言うから、ジャンケンして負けて、しゃーないわってゆずってん」て。

そう言って手をぐっと握ってくれた、と、勘違いしちゃうほどの、人懐っこい暖かいリアクション。
知らない人が大っ嫌いなはずの私が、一発でやられちゃいました。
イチコロです。

「この人、好きやな~」って。

ちなみに、団田さんは、ちょっと鼻にかかった落ち着きのある甘えん坊系な声でまったりチャーミングに話されます。

その後、贅沢茶漬のご注文をいただいて電話でお話ししたり、年賀状を頂戴したり、テレビで偶然拝見「団田さん出てる!」とミーハーしたり、ゆっくりすこしずつ親しくなりました。

そうこうするうち、「あんな~、私な~、3ヶ月にいっぺんくらい甲子園に用事があるから、そのとき行くわ。」ってことで、ご来店。大阪土産に出ているエクレア(とっても、美味しかったですよ、オススメ)をたくさんお土産に持ってきてくださった上、なんじゃかんじゃと大量にお買い上げいただきました。

聞けば、「じつわな~、あした、私のファンクラブの食事会があんねん‥、そのお土産にとおもて‥」と。

「ファ?  ファンクラブ~?」

「一応名前だけファンクラブやけど、たまにみんなで美味しいもん食べよか、ていう会やねんけど、北さん新年会来る? めっちゃ美味しいフレンチ。」

「行く行く!でも、わたし、場違いちゃう?」

「全然、平気平気。めちゃ、素朴なトマト農家の人も来るし‥」

こうして、人見知り・出不精で付き合いの悪い私が、団田さんのお誘いだけは、ひょいひょい、いそいそと出かけていく昨今となったのです。

団田さんは実際は私より年下なんですけど、お姉ちゃんそだちのせいか、なんとなく頼りにしちゃうんですよね。私だけじゃないと思いますけど。そして周囲の人間は、「あんた〜、何やってんねん」て、注意されることもしばしばです。

たとえば、食べ方。

ご馳走の並ぶ「ダ・ジュンジーノ」のパーティで、たまたま(たまたまですよ!)私がパンをかじってたら、間髪を入れず「パン喰うな、肉を喰え!」
「徳山鮨」での熊鍋の時。余計な話をしていて、食べ頃を見逃そうもんなら「もう、あんたら、ちゃっちゃと食べや〜!」と鍋奉行‥。

DFC(団田ファンクラブ)の会食の後は、深夜の2次会、3次会まで、ひるむことなく若者のように飲んでる不良が数名いますが、あるとき日曜日で都会のお店がことごとくクローズ。阿倍野まで足を伸ばして飲んでいたことがありました。(夜中に、家からどんどん遠ざかるのも厭わぬツワモノ揃いです!)

ひょんなことから団田さんの幼少時代の話になり、いわく、団田さんをこよなく愛するお母さんのもと、「別にそんな家やないねんけど、お稽古ごとというお稽古事はほぼすべてやった」とのこと。いつもお稽古のスケジュールびっしり、ピアノもバレエも水泳も習字もお絵描きも、みたいなかんじ。

でもそのどれも、少女時代の団田さんのの心をつかむものはなかった。
「本だけ。読書だけ。」が大好きだったそうです。天職なんですねえ。

甘辛手帳

団田さんの文章は痛快です。

親しくなった今読むと、普段のそのまんま。ご本人の語り口そのもの。外連味(けれんみ)のないユーモラスな文章は実に楽しくて、普段活字を読み続ける集中力が全くない私でもぐいぐい引き込まれてしまいます。そして、幼い頃から万巻の書を学んできた実力が、楽しさに、独特の格調の高さを裏打ちしていてカッコイイ!

でも、団田さんの文章の本当の魅力は、リズムや語り口、文章の巧さだけにあるのではなく、愛ある豊かな内容だと私は思います。団田さんの紹介文の中で、店主や料理、品物たちは、ビビッドにその魅力をひきだしてもらっています。団田さんに書いてもらって、自分ちの魅力にはじめて気がつく人もいっぱいいたんじゃないかしら。団田さんのあったかくて鋭い眼こそすごいと思う。そして、限られた字数の中で「このコのこと、どこまで伝えたげられるやろ‥」という愛ある意気込み。

さて、長いとは言えないお付き合いの中で、団田さんが、人のために本気でムキになって怒ったり、ちょっと嘆いたり、そっと喜んだり、深く悲しんだりしている姿を少なからず目にしました。

綺麗な指でタバコをスパスパやりながら、時におっちゃんみたいな口調で話しながらも、繊細なおもいやりと律儀さもって行動する団田さんを見てきました。とても優しく健やかな魂にちょっとやんちゃでフランクな態度をまとった団田さんです。

「夏の名残に」って、ひまわりをお土産にもってきてくれました。

ひまわり

私は大阪で生まれたくせに、青春時代を東京で過ごしたせいか、大阪をよく知らず、「大阪のよさ」のようなものにぼんやりとした憧れをもってます。その「大阪のよさ」を体現している一人が、団田芳子さんなのかもしれません。

皆さん、是非、団田芳子さんの素敵な文章を読んでみてくださいね!
まずは、「大阪名物」「関西名物」「あまから手帖」で。

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