2013.11.05
ふふふ。グルメ情報に通じた方なら、ご存知、川越「小野食品」のざる豆腐「なごり雪」、今回は青豆のを頂戴しちゃいました!
この名品を作っているのは小野哲郎さん。 私が勝手に「哲にい」と慕っている職人の大先輩、マイスターです。
職人といっても、地味にこつこつみたいな人ではありませんよ!派手です!
ルックスもだけど、生き方がすっごくかっこ良くて(哲にい、読んでる?)、めっちゃくちゃ気っぷが良くて、ほとんど文化人な人で…。
清左衛門は、駆け出しの頃からホントにお世話になっています。音楽評論家の小倉エージさんがつなげてくれたご縁です。(小倉さんにも足向けて寝られない…)美味しいモノ作りの大先輩として色々教えてもらったり、ぐちぐち人には言えない愚痴を聞いたもらったり。お豆の仕入れで困ったときには、どんなに忙しくてもほんの数分で解決してくれる。時にはご馳走してもらったり。今回もたくさんご注文いただいた上、お豆腐まで頂いちゃいました。
「哲にい」のお豆腐は、一世を風靡した昔の「料理の鉄人」や「どっちの料理ショー」などの特選素材で紹介され続ける天下の逸品です。
いったい、これを作っている人はどんな人だろうと想像させる作品です。
盛りつけ下手っぴでごめんなさい。スプーンで上手にくるんとやってみたかったのに‥。
さて、
私が想像するに、小野哲郎という人は、彼が良しとする「カッコ良さ」に向かって、いつでも背伸びして(もとから背は高いのに)、いつでも強がり言ってやせ我慢して(ちっともやせてないけど)、自分と人を喜ばせながら、どんどん素敵に大きく(今や体重108キロ!)なってきた人ではないか、と…。
ジャンルを問わず当代一の美味しい物を食べたいだけ飲み食いし、人にゴチして、色んなものに接して、お金も使い…。かつては日本舞踊もたしなみ、三社祭に駆けつけ、古典芸能からサブカルチャーまで、何でも哲にい流。そんじょそこらでは、お目にかからないほど家族を大切にして、弱きを助け、強きに牙をむく。
ちょっと賢くなりすぎた現代日本人男性達のなかで、異彩を放っているのは間違いないです。
豪快なのに傷つきやすく、器用なのに不器用で、賢いのに計算できなくて、優しいのにコワくて‥。こんな「哲にい」の作るお豆腐は、嫌な味がどっこにもない、「純粋無垢な赤ちゃんのような味」がします。
よそのお店では絶対にまねの出来ない哲にい独特の「栞」には、ナイーブさをカモフラージュするかのような「毒」がまかれていて面白いですよ。
是非是非、食べてみてほしい味です。
仙波豆腐公式ホームページ
哲にいのブログもとても楽しいですよ。
豆腐屋の秘かな愉しみ・小野食品 http://tetsuono.blogspot.jp/
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