2018.10.04
材料仕入れの困難を嘆く、お前もかシリーズ。
今回は、有機野菜。そして、通常野菜も。
(上の写真は、2年前の今頃仕入れた有機のヒネ生姜。先が柔らかくなりはじめたのか、カットしてあります。この時期の生姜の調達は大変なのです。)
ご存知のとおり、今年は、豪雨、真夏の以上高温、相次ぐ台風などで、有機栽培に限らず農作物の生産は大打撃。
水なすは、日照りから解放されてそろそろいいのが出てくるだろうという頃に台風ですべてアウト。今シーズン、とても評判の良かった「浅漬け」も、結局、途中で断念。てまひま煮用の「古漬け」もいまだぜんぜん確保できていません。清左衛門みたいに一部の商品に使うだけでもとても困るのに、水茄子の専門農家、専門業者の方の苦悩はいかばかりかと思います。
(ちなみに、水なすは、有機栽培で品質の高いものは今のところ、私は見たことがありません。だから、泉州産の普通の良質なものを使っています。)
にんじん、ゴボウ、生姜については、清左衛門はすべて有機栽培ですが、仕入れはかなり綱渡り状態です。どうにかこうにか、業者さんに無理をお願いして、つないでもらってますが、とうとう有機栽培の土生姜(ヒネ生姜)が欠品しました。うちの仕入先、東研さん、CAさんには、ヒネ生姜は全くありません。
清左衛門は、生姜をとにかくよく使いますが、20年ほど前に、無農薬・減農薬を扱う陽光産業(平成24年廃業)と取引を始めてからは、ず〜〜〜と頑張って有機栽培の生姜を使ってきました。品不足でも、必死で調達してきました。でも、今年はお手上げです。
20年ぶりに、大阪中央市場で仕入れた土生姜。これはこれで素晴らしい生姜です。手持ちの有機生姜が終了次第、しばらくはこの生姜を使わせていただくことをお知らせしなくてはなりません。でも、11月に入って、有機栽培のヒネ生姜が入手できるようになったらすぐに戻します。にんじん、ゴボウ、生姜など、根っこモノの野菜は、土を消毒するため、一般的に農薬が多い農作物と言われているからです。
ヒネ生姜は、穴子、ちりめん、甘辛鰯、ふりかけなどに使っています。しばらくの間、材料が変わりますので、ご了承下さい。
新生姜の方は、ご安心下さい!必要分の調達は終わっています。
てまひま煮、新生姜とゴボウの佃煮、生姜豆の生姜3兄弟はすべて有機栽培です。
天候不順が、当たり前になりつつあるのが、ものすごく気になりますが、環境の悪化をなんとか少しでもくい止めて、農産物が順調に育つように祈るだけです。
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