2017.08.16
7月の下旬。研ぎに出していた包丁が、なかなか仕上がってこないので、京都「有次」に電話。
最近、忙しくて、電話がつながりにくい錦店。
「清左衛門ですけど、武田店長お願いします。」というと、「武田は今日付けで退職致しました。」という返答…。
「え〜〜〜〜〜!」
ぶったまげました。武田さんが退職!?
それも今日!
まずは、お身体を壊されたのかと心配。
突然、失礼かなとは思いつつ、速攻で、たまたま存じ上げていたご自宅に電話。
「有次でございます!」
ご自宅なのに、元気よく出られました。ナンバー・ディスプレイに清左衛門て出ていたのかどうか、それはわかりませんが…。
「今、家出ようと思ったところやった。そのうちにお手紙が届くと思うけど、こっちから報告する前に、電話頂いて…。いや~びっくりした。来週あたり挨拶に伺おうと思ってました。」と。
心配していた健康上の理由ではなく、
「いつかは、この日が来るんや」 ということ。
翌週、神戸大阪方面のお客様にご挨拶周りをされる途中によってくださって、結構ゆっくりお話できました。
お店のスタッフも、いろいろお世話になっていたので、それぞれなつかしそうに挨拶をしていました。
あら、表情、かたいですね〜。
武田さん、びっくりするほどお若く見えるけど、実は結構なご年齢なんですよね。(ごめんなさいっ〜!)
普通の定年の年齢を迎えてから、十余年、社長に次ぐ「有次の顔」として、切り盛りしてこられました。
どんな名プレイヤーにも訪れる引退…。
一抹の寂しさは拭えません。残念だなあ〜。
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でも、そこはさすがの武田店長。
挨拶もそこそこに、今後の仕事の引き継ぎをしてくださいました。錦店はなかなか電話も繋がりにくいから、本社の担当者に直接連絡するようにと。
これからも、有次さんとの長いおつきあいが続きます。
当面は、ボランティアも含め、包丁や包丁研ぎの魅力を、楽しく一般の人たちに伝えていく活動をされるとのことです。
武田さんの「研ぎ」の講習は、ほんとにためになります。
清左衛門もまた講習お願いしなくちゃ…。
武田さんの素晴らしい研ぎの実演を見ていると、自分もすぐできそうに思うけど、2、3回の練習でうまくなるものではありませんね。理屈はわかってもなかなか…、少しずつ上手になるものだと思います。それが証拠に、普段の手入れはスタッフがしていますが、定期的に有次に研いでもらってます。
包丁研ぎができると、料理が楽しく上手になること間違い無し。
9月、10月、11月と、一日教室があります。
説明のイラストもあたたかくていい感じですね。
興味のある方は是非、問い合わせてみてください!
包丁と京都の生き字引、武田さん、これからもいろいろ教えて下さいませ〜。
よろしくお願いいたします。
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