鮭茶漬に関して、従来使用している道東産紅鮭特級は、今シーズンは、手持ちの在庫のみで終了となります。これは、今年(2016年)、ロシアとの漁業交渉が決裂し、道東産の紅鮭が全く獲れなかったことによります。従って、来年の漁業交渉で道東産が入手できるまでの間、同じ海域で獲れた鮭自体は同じで加工方法が違う「ロシア産特級紅鮭(沖流し)」の紅鮭を使用させて頂く予定ですのでご了承くださいませ。
一番美味しい紅鮭の獲れる海域と時期は限られていて(千島沖で初夏に獲れるものです)、ここは現在ロシア領となっています。その場所で、日本の漁業者が許可を得て獲った鮭に、船上で塩を回し(沖塩)、しっかりと塩でしまったのが道東産紅鮭です。同じ海域で同じ鮭をロシアの漁業者が獲ったものがロシア産紅鮭となります。ロシア産は獲ってすぐに冷凍したものを陸揚げ解凍してから塩を回すので、陸塩と呼ばれ、締まり具合が少し緩くなっています。
道東産紅鮭も近年、少しずつ塩が緩くなってきたといわれ、清左衛門では、締まり具合を見ながら、相当な時間をかけて塩を回してきっちりと味を凝縮させてきました。ロシア産紅鮭には、さらに仕込みにじっくり時間と手間をかけて丁寧に塩を回すことで、美味しい鮭茶漬けを作れることを確認しています。紅鮭そのものは同じもので、塩のも回り具合も遜色無いと思われますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今後も、美味しい良質な紅鮭が来年以降も入手できるように祈るばかりです。
今後とも、千島沖紅鮭の味をしっかり凝縮させた、辛口の鮭茶漬をお届けいたしますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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