2016.06.06
お待ちかねの本がやってきました。
アマゾンで早くから予約していた本のタイトルは「LIFE and iPhone」
著者は、私の友人、建築家の彦根明さんです。
偉そうに友人といったら怒られちゃうくらい、ごく最近のおともだちです。でも、ご縁だけはかなり結構古くて、かれこれ30年以上になるんですけどね。
は〜? って言われちゃいそうですけど、顛末はこうです。
昨年、玉川高島屋のdancyuフェスティバルに出店した時、相棒のマネキンさんが、
「佳子さんのお知り合いの方がいらっしゃってます!」という。
こういうセリフにはいつもドキッとさせられる(私は、とにかく忘れやすいのです‥ほんとに知ってる人かな〜)
内心引きつりながらも、笑顔を向けた。
そこには何だか雰囲気のあるソフトな男性が一人。
出来の悪い「顔認証装置」が、ガチャガチャ音を立てて、フルパワーで記憶を検索していたが、容赦なく 「シ・ラ・ナ・イ・ヒ・ト・デ・ス」 という‥。
なんでもすぐ顔に出る私の 「???」 の表情に、笑顔で男性が口を開いた。
「高校の同期の彦根です。」
ヒ・コ・ネ・ク・ン ?? なんでまた ?? ここに ?? 謎が深まっていく ??
状況がすぐには飲み込めず、どういうセリフを言われたか正確には忘れてしまったけど、
「クラス違ったけど、知ってますか?」みたいな‥。
「も、も、もちろん存じ上げてますけど(彼は有名人である)、でも、お話したことないですよね。(なんで、その貴方がここにいるの?)」「それに、すこしガッチリされましたね‥(高校時代とちょっと違う雰囲気)」とにかく、うろたえる私‥。
「実はミヤと、三宅さんといま仕事をしていてるんだけど、タムロからここに出店しているって聞いてね。ここでまちあわせしようって‥」
あ〜、そうなの‥。
実は、高校時代の私の仲良しが(ミヤとヨーコと言います)が、彦根さんとインテリアの仕事をしているらしく、今料理研究家として大活躍している同級生で昔っから超親切な高橋典子さん(タムロと言います)から私がここにきていることを聞いて、ここで待ち合わせしてくれたんだそうです。
いやいや驚いた〜。
ま〜、ミヤが来るまでに、気前よくバンバンお買い上げいただいたこと。それに、とても素敵な前著をお土産にいただいて‥ラッキー!
ちょっと遅れて到着したミヤと3人、あっさり仕事場を抜け出して、お茶にいく私‥。(だって、お二人で売り上げバッチリ作ってもらっちゃったし‥、東京の催事はもともと友人に会うのも楽しみの一つだし‥)
さて、ほとんどのことを、どんどん忘れ去る私と対照的に、ミヤはとにかくなんでもかんでも当時のことをよく覚えてる。
「物静かだけどいったんドラムのスティック握ったらものすごい人がいるらしい、かっこいいから観に行こうって、北さんと一緒に、彦根クンのこと、観にいったじゃん。」
という。
え〜っ、うっそ ?! ま、ま、全くまったく身に覚えがない。
記憶にない‥。
でも、
冷静に考えてみれば、当時ミーハーで鳴らした私たちが、
「芸術家肌で、」
「ふだん物静かで、」
「スティック握ったら、ものすごいドラマー」
というくせっぽいキャラクターをただただ見過ごすわけがない。
その上、当時の彦根クンは、今のようにガッチリとしたたくましい感じではなく、色白、巻き毛、細身の王子様風の風貌だったような‥。(例によって、私の記憶はあてになりませんが‥)そして、バスケ部だったような、そして、一部の親しい友人たちからは「ネコ」って呼ばれていたような‥。
芸大の建築に進んだこともこれは確実に記憶にある。
あら〜やだ、結局、めちゃくちゃ、よく知ってるじゃない、彦根クンのこと!
ミヤの言ってることはどうも本当らしい、いや、きっと事実に違いない!
東京の催事に行ったおかげで、高校時代の憧れの君だったらしい人と親しくお話できるなんて、ハッピーだわ。
それはさておき、彦根さんの本ですが‥。
これはオススメです。名著と思います。私は大好きです。
「iPhoneでセンスがいいねといわれる写真を撮る方法」っていう、ちょっと生々しい副題がついていますが、ほんとにセンスのいい楽しい「ハウツー本」です。
基本は彦根ファミリー(息子さんもお嬢さんもアーティストです)のiPhone による写真集という形ですが、「ほんとにこれ、全部、iPhoneで撮ったの?全部、絵葉書にして欲しい!」っていうレベルの素敵な写真のオンパレード。
一番身近な、食べ物から始まってペット、飛ぶもの、自然、そして本職の建物、構築物がどんどん登場してきて、引き込まれます。
最初は、かっこいいなあ、これがiPhoneで撮れるのすごいな〜って憧れで見ているんですけど、章ごとにに、撮影の着眼点、ちょっとしたテクニックが一言散りばめられていて、読み進むうち、あら不思議。ひょっとしたら、自分でもいつかは撮れるんじゃないかしらという根拠のない希望が生まれてくる‥。いい本です !
このページも素敵。この素敵な写真が、お洗濯カゴだって言うんだから、嬉しくなりませんか?
最後の彦根先生の決め台詞 「どう捉えるのか」にすべてがかかっている。」くーっ、かっこいい!
腕の悪さを、機械でカバーしようと、いつでもどこでも大げさに一眼レフを引っ張り出す私にとっては、福音書のような一冊です。
読みながら、iPhoneをいじっていると、こんなことできるんだ!って感激することが幾度となく。
今までiPhoneで写真をとるなんて無理って思い込んでたけれど、結構楽しそう。
今回、初めて、ブログの写真をとってみて、暗いところでもとりあえず写ることがわかったし‥。
巻末にまとめられたテクニック編も、あっさりとスマートなのに親切の極み!都会的だわ。
ちょっと乱暴だけど、このイラストめがけてにタップしてみたら、ここだけにしっかり露出が合いました。
びっくり〜。
しばらく、canonを封印してiPhoneだけで過ごしてみようかな?
彦根先生、素敵な本をありがとうございました!!
iPhone、頑張ってみます!
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