2014.12.08
福島県のお客様が、今年もリンゴを贈って下さいました。
外箱からでも、一生懸命な生産者の気持ちが切々と伝わってきます。
「お元気ですか!!」というメッセージ‥。
お尋ねしなきゃいけないのは、こちらの方ですね。
あれだけのショックを受けた大震災、原発事故から3年と9ヶ月。
日常に追われて、やっぱり東北への気持ちが薄らいでる、と反省しました。
東北大震災の直後。
「放射能汚染」という恐ろしい現実を前にしている人々がいるのに、「無農薬」とか「無添加」とか「グルメ」とかそんな贅沢なこと言ってていいんだろうか?と何ともいえない気持ちになりました。
それでも、東北地方や関東の被災地のお客様から次々と有り難いご注文を頂き、「こんな時こそお家でほっとするものを食べたい」というお客様の気持ちに答えたいと思うようになりました。
私は、ミーハーな人間です。
美味しいものを食べたい。モノにもこだわりが強い。便利も快適も大好き!
でも、そうだからといって、あの原発事故の前と同じでいいとは絶対に思っていない‥つもりだった。
なのに、日常の忙しさに紛れるうち、やっぱり「喉元すぎれば」的な感じになっていたのかも。
リンゴには、何とか復興したい!という生産者の思いがこめられた栞(サンふじの履歴書)と放射能の分析成績表が添えられていました。
とても「切ない気持ち」になりました。
一生懸命頑張ってきた人々をこんな目に遭わせているのは何なの!
「世界一厳しい基準を設けていますから絶対安心です!」とおっしゃるけれど、世界でも屈指の地震国なんですよ、私たちの国は‥。
大地が動いてご覧なさい、火山が噴火してご覧なさい、人間が作ったものなんてどんなに丈夫だってウソブイタってひとたまりも無いんだから‥。
それに、核のゴミはどうするんですか?
あんな大事故を起こしておきながら、「絶対安全です!」(そんなこと誰にわかるの?)と、外国にまで売りに行く。
多分、1000年に一度の大震災がもう起こっちゃたからしばらくは大丈夫ってタカをくくってるんでしょうけど、阪神大震災、東北大震災、「2度あることは3度ある」って言葉を知らないのかしらね〜。
リンゴは、スタッフ全員で「リメンバーフクシマだね」と、心して頂きました。
「どうしたらいいんでしょう?」と真面目なスタッフが問う。
もちろん、私もどうしたらよいか、簡単にわかりはしない。
でも、とにかくリメンバーフクシマ!から。
出来るところからと、思い直しています。
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福島県からリンゴのお便りです。
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