2013.10.26
小手先、猪口才でなく、ある意味大物が持つべき不器用さを持って美味しいモノ作りをしている人には、びっくりするほど魅力的な人物がいます。
人見知りでつきあいの悪い(笑)清左衛門が、親しくして頂いて、とても尊敬している釆野 元英(うねのもとふさ)さん、佳子(よしこ)さんご夫妻もそんなとても魅力的な方々です。百貨店のグルメフェアでご一緒してからもう随分長いおつきあいになります。
この方が社長の元英(もとふさ)さん。いかにもソフトな方でしょ。
写真をお借りしたら、ちょっとセピアしているせいか、いかにも、伝統を静かに守り続ける老舗のご主人という佇まいですが、どっこい、実際は、素晴らしい伝統を現代に活かすことに奔走するとてもアクティブな京都のシティボーイです。
車が大好きで、それはそれは、いつも、カックい〜い!車に乗ってらっしゃいます。(奥様によると、車がついていればオート三輪でも大八車でも何でもええねん。「はたらく車展」とか見に行ってな、思いっきり感動してはんねん…かなんわ、とのこと。いい味してますよね。)
奥様の佳子(よしこ)さんは、小柄でいつも「ニコニコ」しているキュートな方ですが、正義感が強くて、どうかするとケトルみたいに「チンチン」怒っています。これもまたいいお味。湯沸かしみたいな奥さんと鷹揚なご主人のコンビが絶妙です。
お二人はフットワークも軽く、生産者(北海道利尻島かた鹿児島まで日本全国ですよ!)と常に密な人間関係を作っているから、安心安全な本当の物ができるんですね。私も食品に関わる仕事をしていて、常々思うのは、結局は人間ということ。人間の確かな人と仕事をしたいというただそれだけです。
そんな釆野 ご夫妻のお店、出汁の名店、京都「うね乃」さんで、あらためて鰹節を学んで見ようと思い、先日、久しぶりに訪ねました。いままでももちろん「うね乃」の鰹節を使わせて頂いてますが、今回新たな商品を考えるにあたって、少し掘り下げてみたいな…という事で。
甲子園の「清左衛門」から京都の「うね乃」まで車で ひとっ走りdoor to door で50分程。心も近いけど、物理的にもご近所といってしまえるほどの近さですね。
グルメな人たちの間では、かなり有名なお店ですが、間違いのないモノを作る名店なのでまだ使ってない方は必ず、お見知りおき下さい。
ご主人、元英(もとふさ)さんから、明るい素敵な店内でしっかりレクしてもらった「鰹節にわかうんちく」を披露しようと思います‥‥が、うんちくはいいから、早く美味しいモノを教えて!というせっかちな方に。
私の好きな商品をご紹介します。
まずは、お二人の渾身の出汁パック「じん」
¥1050(7g×18パック入り)
「じん」は、かつお、昆布、しいたけで作った無添加純正の簡単出汁パック。
違う素材だから、本来、出汁を抽出するタイミングも全く違う。
それを一緒に煮出して、最高のコラボレーションをさせるために、それぞれの素材の粉末の大きさや粉末にする方法を研究し尽くした結果うまれた渾身の出汁パックです。
そういえば、初めてお目にかかったころ、元英社長が確かにおっしゃってました。
「粉に凝ってますねん。」
そして、私が一番好きなのは、玄人受けする「しろだし」(9倍濃縮)
360ml ¥1260
職業柄、材料がふんだんににあって、結構まめに出汁を引く私でも、ちょっとしたときに重宝する美味しいおだし。
お料理好きの方にはほんとにおすすめです。
うね乃の商品は、百貨店や高級スーパーで買えます。ウェブサイトでも、どうぞ。
うね乃公式サイト http://www.odashi.com/
というわけで、鰹節のしったかぶりぶりは次回以降に…。
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