2015.06.03
チョット前から、考えていたことがあります。
最高のお料理とホスピタリティの道野シェフのお店「ミチノ・ル・トゥールビヨン」で、清左衛門のスタッフのみんなに楽しい学びの場を用意したい、と。
そして5月28日に、ようやく第1回めが実現。
嬉しいことに、清左衛門のスタッフ全員が参加することができました。(今回は2班に分けてでも絶対みんなで行くからって豪語していました‥。そうしたら、私、2回行ける訳だし。)
マダムミチノに前もって少し無理をお願いしちゃいました。
「私を含めて、フレンチ初心者なので、食べ方やお料理について軽く解説していただければ、ありがたいのですけど」って。
そうとは知らないスタッフ達は、思いっきり楽しみにしている一方で「どうやって食べたらいいんかなあ。」「佳子さんがナイフフォーク持ったら、それを合図に真似して食べよう!」とか皆んなでいろいろ言ってたらしく(なんとも可愛いでしょ‥)、ドキドキだったようです。(私も一緒よ〜。)
なんと、この厚かましいリクエストに、道野シェフ自ら、楽しく講義をしてくださいました。
曰く「フレンチを、なんとなく皆んなから遠ざけてるのは、よーあるマナー講習会、あれや。あんなん絶対行ったらあかんで。嘘ばっかりや。」
冒頭から道野節、炸裂!!
美しいアミューズグールを前に、みんな魅力的なシェフのトークに聞き入っています。
・ホテルの宴会で、ナイフフォークがずらり並んでいるのは、本来皿ごとに出すべきところを、手が回らないから仕方なくやっているだけ。自分が食べやすいのを選んで使ってなんら問題無し。どうこう言う奴おったら、そいつの方が二流や!
・スープ、向こうから、手前から(身振りで)どっちから飲んでも、そんなん関係ない。好きなようにしたらええ。
マナーが大事なのは、楽しい食事ができるように、一緒にいる人が不快にならないようにする、その一点だけ。
そのためには、
①ズルズル音たてて食べたらダメ。
②大口開けて、食べたら一緒に食べてる人が気分悪いから、パンは、ちぎって。
それから、
③メインが出るまでは、中座しない。
こんなもんちゃうかな。と。
この後、お店のスタッフの質問に答えて、イタリアンとフレンチの成り立ちと性格についてもわかりやすく解説してくださいました。
イントロだけでもなんと楽しいことでしょう。
「道野シェフ、そろそろお料理いただいていいですか?」と言う私に、
「まだや!」
ここからが、感激の道野シェフ!
実は今回、道野シェフは、お料理にも、フレンチ初心者向けの特別の配慮をしてくださったのです。
「フレンチ‥。材料もいろいろあるけど、今回は、皆さんが普段使い慣れてるおなじみの材料、例えばサバとか、鮭とかが、フレンチやったらこういう風になるんやっていうのをやってみた。その辺を楽しんでください。」
相手の力量に合わせた、変幻自在の本物のホスピタリティ。ほんとに、ありがとうございます。
シェフの魅惑のお料理と、予算の制約がある中で上手に飲み物をセレクトしてくださったソムリエ原さんのおかげで、飲兵衛さん(奥の二人)もほんとに楽しそう。
相変わらず、マヌケな私は、美味しいお料理をいただくのに必死で、撮影するのをすっかり忘れていました‥、残念無念。
メニューは下記のとおり。
アミューズグール
白ワインのゼリー
帆立燻製とズッキーニのグリル
里芋のムース
キノコのテリーヌ
サバのマリネ
ラベンダー風味のロゼワインゼリー
桜マスのスモーク
サクランボとオゼイユ
グリーンペッパーソース
イサキの炭パン粉焼き
豆苗と新牛蒡のソテー
イカスミのソース
和牛のグリル
モリーユ茸のソース
ホワイトアスパラのソテー
(先出の飲兵衛の二人は、実は鳥獣が食べられないので、別メニュー
筍メバルのポワレ
リカール風味のフヌイユソースとビスクスープ)
愛東メロンのソルベとアーモンドのゼリー
ヨーグルトのパルフェ
紅芋ゼリーとチアシード
黒酢と黒糖のソース
コーヒー
道野シェフ、マダム、ソムリエ、調理場スタッフの皆様の最高のホスピタリティで、ほんとに楽しい時間を過ごすことができました。
お土産にいただいたマダムミチノのお菓子もほんとに素敵で美味しかったです。
清左衛門のスタッフも素敵なお店に大いに勉強させていただいたことと思います。
本当にありがとうございました。
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